ライブやコンサートで大音響の中にいると、耳には大きな負担がかかります。
ライブ中はそれが爽快感につながるのですが、そのあと、耳鳴りがしたり、特定周波数の音がきこえにくくなったりすることがあります。
急性感音難聴とか、音響外傷などと呼び、大きな音で有毛細胞に障害が起こることで発症します。
「ロック難聴」などと呼ぶこともあります。
ヘッドホン難聴とも同様の難聴です。
通常は一時的なもので、耳を休ませて時間が経つと自然に治ることも多いですが、習慣として大音量を愛するリスナーは要注意。
習慣化すれば、自覚がないままだんだんと難聴が悪化し、聞こえにくい耳になってしまうこともあります。
基本的に有毛細胞は修復力がないので、破壊されればもう機能が回復しないといわれているから。
ライブやコンサートでは、自分の耳を守れるのは自分だけ。
スピーカーの真ん前に立つのは避ける。
ライブハウスなら、ギターアンプやベースアンプの正面も避ける。
耳がヤバイ・・・と感じたら、ロビーへ出て休憩する。
など、できることはいろいろあるはず。
また、一時的な難聴は回復しますが、若いときに耳に負荷をかけていると、歳をとってから難聴になりやすいという研究報告もあるので、安心してはいられません。
できるだけ耳にやさしい音楽鑑賞を心がけましょう。
だっておじいさんおばあさんになっても音楽を楽しみたいでしょ?